日焼け止めの選び方
紫外線は夏・冬などの季節にかかわらず、一年中地上に降り注いでいます。多少の増減はありますが、冬だから大丈夫などということはありません。紫外線を避けるというのは年中行事のようなものですね。
SPF値とPA値
SPF値は、紫外線Bをどれだけ防ぐかを表した数値。
PA値は、紫外線Aを防ぐ目安。
SPF値が数値で細かく示されているのに対して、PA値は3段階しか分かれていないのは、まだ研究が十分になされていないためのようです。しかし、紫外線Aの害は、紫外線Bとは質の違う物でもありますし、太陽光線には紫外線Bの10倍以上含まれているので、無視するわけにはいきませんね。
日焼け止めを選ぶ場合は、SPF値だけでなくPA値も必ずチェックしましょう。
紫外線散乱剤と吸収剤
日焼け止めの成分として、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の2種類があります。
紫外線散乱剤は、紫外線を物理的にはね返す働きをします。これに対して、紫外線吸収剤はいったん紫外線を吸収し、それを熱に変換して放出するという働きをします。
一般的に言って、紫外線吸収剤を使った日焼け止めの方がSPF値が高いのですが、化学反応を利用しているので人によっては肌にあわず、かぶれなどのトラブルを起こしやすいといえます。特に肌の弱い人、使ってみたけどどうも合わないようだと感じた人は、紫外線散乱剤を使った日焼け止めを選ぶと良いでしょう。
肌のタイプで選ぶ
人によって日焼けの程度は全くと言って良いほど違います。紫外線の影響を受けやすい肌の人と受けにくい肌の人とがいるためです。
この肌タイプは遺伝的に決まっていて生涯変わることはありません。日焼け止めは自分の肌タイプとTPOに応じて選ぶのが基本と言えます。
SPF値とPA値
真夏の正午、1時間日に当たった場合
- 肌が赤くなる状態が1日以上続き、黒くならない→→肌タイプ〔Ⅰ〕
- 肌が赤くなる状態が1日程度続き、その後黒くなる→肌タイプ〔Ⅱ〕
- 肌はほとんど赤くなり、すぐ黒くなる→肌タイプ〔Ⅲ〕
※市橋正光著「健康と紫外線のはなし」(DHC)より