イオン導入でにきび治療

イオン導入とは、微弱な電流の力を使ってイオン化した水溶液中の成分を肌のバリアゾーンを破って真皮層まで届ける方法です。
ビタミンCの場合では、ただ肌に塗布したときと比べて30~100倍以上も浸透するというデータが出ています。また、イオン導入によりコラーゲンの生成を促すことで、肌を健やかに保ち、ハリを与えることができるのです。

イオン導入の方法

まず、イオン導入の基本です。

  1. お肌を活性化させたい場合は、プラセンタ原液を5分、ビタミンC誘導体を3分マイナスで導入します。
  2. お肌を鎮静もしくは抑制させたい場合(アレルギー、肌あれ、ピーリングの後など)は、プラセンタ原液を3分プラスで導入します。
  3. イオン導入時間は、ホームケア用の場合7分~8分で10分が限度です。(メーカーにもよります)

肌質によるイオン導入法

乾燥肌、シミ、シワ、アトピー肌

乾燥肌は、プラセンタ原液を7分、ビタミンC誘導体を3分マイナスでイオン導入します。シミ、シワは、プラセンタ原液を5分、ビタミンC誘導体を5分マイナスでイオン導入します。アトピー肌は、症状の軽いものであればプラセンタ原液を3分~5分イオン導入します。

脂性肌、ニキビ肌

脂性肌、ニキビ肌は、プラセンタ原液を3分、ビタミンC誘導体を5分プラスでイオン導入します。

イオン導入の効果

イオン導入により目尻や口元の小じわ、頬の皮膚のたるみ、部分的にあらわれたシミ、にきび…、これら気になる部分、目立つ部分だけを集中的に効果的にケアすることが可能です。もちろん、顔全体をまんべんなくケアするのが一番良いのでしょうが、まず気になる部分をめだたなくして、それから顔全体のケアをするというやり方もできるのです。

にきびに対する効果

表皮の表面にある角質膜に脂質が分泌され、毛穴の中にたまり、皮膚表面の常在菌(アクメ菌など)が増殖することにより炎症を起こしているのがにきびですが、イオン導入を施すことにより、過剰な皮脂の分泌を抑え、毛穴を清潔に保つことができます。

肌のたるみに対する効果

真皮の状態により肌のハリは変わってきます。真皮はコラーゲンというタンパク質より構成され、表皮のデザインを決定しています。イオン導入により、有効成分を真皮層にしみ込ませることができるため、コラーゲンの生産を活発にし、シミ・たるみの予防・改善に効果をあらわします。

シミ・美白に対する効果

肌の基底層にメラニン色素が蓄積して起こったのがシミといわれるものです。イオン導入により新陳代謝が活性化するので、溜まったメラニン色素を排出することができます。

イオン導入の注意点

  1. 清潔な油分(スクワランは除く)の無い肌にご使用してください。
  2. イオン導入器機を直接肌に付けてから電源を入れ、使用後は電源を切った後、肌から離してください。
  3. イオン導入の際、お顔の中心から外側へゆっくり手を円を描くように動かすことでより効果が期待できます。
  4. ヒアルロン酸をイオン導入する場合は、プラセンタと違い分子量が大きい為、皮膚表面の張りは実感できると思いますが、皮膚深部まで導入するには不可能です。
  5. ペースメーカー、不整脈、妊娠中の方のご使用はおやめください。

自分で行うイオン導入

最近は家庭用のイオン導入器も多種類市販されているので、クリニックやエステのスペシャルケアをご自宅で簡単に行うことができます。
さまざまなメリットを持つイオン導入ですが、家庭用イオン導入器を使えば「自宅で手軽にできる」というのも大きな魅力です。
肌のお手入れは毎日欠かさず続けることに意味があります。なぜなら私たちの肌は毎日紫外線にさらされ、そのたびにコラーゲンが破壊されたり、活性酸素が発生しダメージを受けているのですから…。
月に一回クリニックやエステでケアするよりも毎日イオン導入するほうが最終的には美肌への近道になるということをイオン導入を実際に行ってみることで実感できます。

家庭用イオン導入器