正常肌~にきび跡まで…
あまり見たくない方もいるとは思いますが、一応正常肌からにきび跡のクレーターができるまでの過程を調べてみました。
正常な肌

人の皮膚は、図のように表皮・真皮・皮下組織の3つの層に分けられます。その中で表皮はさらに4つの層に分かれ、常に代謝を繰り返して最終的に角化してアカやフケとなってはがれていきます。はがれる直前の最表層が角質層で、バリアゾーンとも呼ばれています。また、毛穴には皮脂腺があり、ここで皮脂が作られ毛穴から外に出ていくことで、お肌表面を弱酸性に保ち、細菌の繁殖を防ぎ、更に保湿まで行っています。
正常なお肌は角質層が代謝を上手に行っているため、毛穴は常に開いた状態にありますので、毛穴に余分な皮脂が残ることなく外に出て行くことができます。
にきびのできはじめ
お肌の代謝異常事や洗顔を怠ったりすると、余分な古い角質が表面から剥がれる事ができなくなると、角質層が徐々に厚くなり毛穴を塞いでしまいます。すると、毛穴が塞がっているので皮脂が外に出る事が出来なくなります。このようにして、皮脂が皮脂腺の中に溜まり始めます。これがにきびの出来はじめです。
にきびの初期(黒にきび・白にきび)
皮脂が外に出る事ができないと、皮脂が毛穴の中にどんどん溜まり始めます。これがにきびと呼ばれる状態です。この段階までのにきびは思春期以降にほとんどの方が経験していると思います。ひとくちににきびといっても、毛穴が閉じている状態の白にきびと毛穴が開いている状態の黒にきびに分かれます。この段階をコメドとも呼びます。
白にきび
お肌の表面に白いポツポツとした膨らみが出るのが特徴です。毛穴が閉じている状態で皮脂が溜まったにきびで、比較的皮脂の溜まりづらい部分(頬など)にできる事が多いです。分泌過剰になった皮脂と古い角質とが混ざりあって、角栓と呼ばれるにきびの芯が作られます。角栓は毛穴を詰まらせる一番の原因です。
黒にきび
お肌表面に小さなクレーターが出来たように見えるのが特徴です。毛穴が開いてその中に皮脂と古い角質とが交じり合った汚れが溜まった状態になっていて、比較的代謝が活発で、皮脂が溜まりやすい部分(鼻やオデコ)にできる事が多いです。黒く見えるのは、開放面皰が空気に触れ、酸化して黒くなっているからです。黒にきびのような皮脂の先端が黒くなる原因は、酸化だけではなく、汚れやメラニン色素なども挙げられます。
にきびの悪化(丘疹・赤ニキビ)
赤にきびは白にきびや黒にきびの状態から、炎症を起こした症状です。コメドによって塞がれた毛穴の中でアクネ菌や表皮ブドウ球菌などは、炎症を起こす物質をつくり出します。アクネ菌は毛穴がふさがることで活性化を促し、増殖します。その結果、肌に赤い炎症が起きます。さらに悪化すると、広がった毛穴の壁が破れて、赤み(炎症)が増して大きくなります。
※コメド:皮脂やアカなどで毛穴が詰まった状態をいいます。
にきびがさらに悪化(膿疱)

赤にきびが更に悪化すると皮脂に膿を持ち始め、外に出れない皮脂と膿が毛包と皮脂腺を破いて真皮層や皮下組織にもダメージを与えます。表皮から黄色い膿が透けて見え、大きく腫れていく状態を「黄にきび」と称されています。また、皮膚に膿が溜まりながらも硬くなっていることから「硬結性座瘡」とも呼びます。重症な場合は膨らんだその膿が破裂して、痛みを伴うことがあります。この段階まで悪化してしまうと皮下組織が傷つくため、高い確率でにきび跡が出来てしまいます。また、皮脂腺を破った皮脂と膿が真皮を傷つけて移動するため、毛穴以外の場所が盛り上がる事があります(芯の無いにきびがこの状態です)
にきび跡(にきびクレーター)

にきびが軽いうちに治った場合は元通りの毛穴になりますが、最終段階まで発展してしまったにきびは表皮だけでなく、真皮層や皮下組織・毛根まで傷つけるため、その部分がクレーターのようにへこんだ状態になってしまいます。このにきび跡は真皮層の近くまで到達しているため、なかなか消えません。また、皮膚の陥没以外にも皮膚が盛り上がったり、色素が沈着して赤みが残ったりしてしまいます。
にきび痕にも種類があり、赤みが残るもの、色素沈着によって茶色っぽいシミになるもの、皮膚の陥没、皮膚が隆起して硬くなる、などの症状があります。この段階では、適切な手入れをしないとにきびが治ってもにきび跡が残ってしまうことがあります。
にきび跡はにきびの進行過程でできた傷です。傷の形状や深さが異なるようににきび跡である傷にも様々なパタ-ンがあり、症状が異なります。ただし、体質による影響はあるもののにきび跡が発生する原因は特定できており、ほとんどが以下のいずれかに当てはまります。
- フェイスケアを全く何もせずに放置する。
- にきび発生後に過剰な洗顔を行ったり、間違ったスキンケアを行う。
- 肌の不衛生によるアクネ菌によりにきびが増加し、悪化する。
- 薬剤の過剰投与により、強い副作用を発症する。
傷が治りにくくする行為が、傷跡になりやすいです。特に、にきびから血が出るような行為は、傷が治っても色素沈着つまりシミが残る場合があります。爪で押して破裂させるなどはもってのほかですね。
色素沈着
にきびのあとにできる色素沈着もニキビの後遺症といえるでしょう。色素沈着とはシミのことで、色素沈着はにきびばかりでなく、炎症を起こした部分にできやすく、これを炎症後色素沈着といいます。ですから、傷ができたあとや化粧品や薬品によってかぶれが生じたあとなどにも、シミが残ってしまうことがあるのです。
これらから、にきびは皮膚の病気の一種であり、デコボコしたニキビ跡だらけの皮膚や色素沈着の発生を防ぐためにもキチンとした対象が必要なのですね。
